事業案内

静電気除去・除電ブラシの製造・販売

静電気除電用機器および資材の製造・販売、プレス機械による加工(アルミ・SUS)

弊社の扱っているメイン製品は、普段皆様のお目にふれないところで活躍している静電気除去ブラシです。業界では除電ブラシと一般的に呼ばれております。
たとえばコピー機。コピー機はドラムにコピー用紙を静電気の力で密着させているのですが、この用紙の通り道には必ず除電ブラシがあります。パソコンといっしょに使われることの多いレーザープリンタにも、多く使われています。また、大判印刷機には必要不可欠な製品です。

弊社は静電気対策のためのOA機器用除電ブラシを専門に製造販売しており、より良い製品のために日々技術向上に努めております。
また、プレス機を使った加工も承っております。

株式会社 イーエス精機 製品カタログ

解説「静電気」

静電気とは?

静電気――読んで字のごとく、静かな電気――。ところがこの電気はひそかにあちこちに隠れていて、イタズラの限りをしているのです。このイタズラ小僧は放っておくと、思いもかけぬ大きな被害を起こすこともあるのです。

鮮明でなければならない書類をコピーしてみるとノイズが出たり、真っ白だったり、紙のつまりを起こしたり。FAXで文書を送信したら、一番大事なところが読み取れないとか…。今の情報化社会にとってあってはならない問題です。

当社はその静電気対策のためのOA機器用除電ブラシを専門に製造している会社です。静電気に対しての技術では誰にも負けないよう、技術顧問の早川哲夫氏の指導のもと、全社員で真剣に取り組んでおります。


静電気あれこれ

応接室のドアのノブに静電気?

絨毯(じゅうたん)の敷いてある応接室で冬期に室内が乾燥しているときなど、部屋を退出しようとして出口のドアのノブに手を近づけたとき、「バチッ!」っとショックを受けることがあります(これを“電撃”といいます)。こういう場合、なんとなくドアのノブに静電気が溜まっていると感じる人が多いと思いますが、本当は逆なのです。
実際には、ノブを握ろうとした人が絨毯の上を歩いていくうちに自分自身に静電気が溜まっているのです(これを“帯電”といいます)。このとき、ドアノブはアース体となり、ノブに向かって自分の静電気を放電しているのです。
ほかにも、ホテルの廊下を歩き、エレベーターの呼びボタンを押そうとしたときに電撃を感じてびっくりすることがありますが、これも同じ原因によるものです。

自動車に静電気?

冬などの乾燥した時季によく起こるのですが、自動車を運転しようとしてドアを開け、運転席に座りキーを鍵穴に入れようとした瞬間、火花が走り電撃を受けることがあります。これは自動車に静電気が溜まっているのではありません。
原因は、運転席の座布団と身体が摩擦して、自分が帯電してしまうのです。そのため、手の先にあるキーと、自動車の本体との間で放電が起こり電撃を感じるのです。この場合は自動車本体がアース体ということになります。

可燃性ガスに御用心!

やはり寒い乾燥した時季に、セーターなどを脱ぐとき、パチパチと音がして暗がりで火花を見ることがありませんか。これは、放電が小さな火花となって起こるものです。
注意したいのは、この火花放電によってガスや溶剤蒸気に着火することがあるということです。こうなると、静電気といっても馬鹿にできません。ガスや溶剤を使用する場所やくみとり式のトイレなどではご用心、ご用心!

ビリッときたから好意?

これも寒い乾燥した時季によく起こるのですが、人から触れられたりしたとき、ビリッと軽い電撃を受けることがあります。ビリッとしたことを、相手に好意を持たれていると思う人もいるかもしれませんね。
でも、残念ながら愛情があってビリッとしたわけではなく、ただ触れた人に静電気が溜まっていて、触れられた人に向かって放電が起こっただけなのです。この場合、触れられる人だけでなく、触れる人(帯電している人)も電撃を感じます。


静電気障害と除電器

古来から、琥珀を摩擦すると軽い物を吸い付けることや、ライデン瓶の発明などにみられるように、静電気現象はよく知られていました。最近はOA機器やその他の機器にプラスティックなどの絶縁性物質を使用することが多くなり、静電気によると思われる障害の発生も増加し、問題となっております。静電気による障害には次のようなものがあります。

・摩擦や剥離などによって物体が帯電し、その物体がアース対に吸着して搬送出来ないようになったり、ゴミが吸着して汚れたり、印字が乱れたりします。

・帯電した物体から電荷がアース対に向かって火花放電し、機器の電気回路の誤動作を引き起こしたり、可燃性溶剤が発火して火災になることがあります。

・工場の帯電物体に作業者が近づいたり触れたりして、感電ショックを受けたりします。
人体が帯電しているとき、電子部品や機器の筐体内部にある電子回路にある障害がおこることがあります。

これらのトラブル防止の一方法として、従来から加電式除電器が使用されてきましたが、高電圧・微少電流のための電源を必要とし、高価でもあります。
これに対して、最近は自己放電式除電器がOA機器などに著しく使用されております。この自己放電式除電器は電源を必要とせず、アースされた導電性繊維を電極として、自然界の雷に対する避雷針と同様に帯電体の電荷を小さなエネルギーとして放電させたり、帯電圧が低い場合は直接にアースに導くものであり、比較的安価であります。
自己放電式除電器の電極材料としてはカーボン繊維、ステンレス繊維、導電性科学繊維(商品名:サンダーロン、ダイナなど)、カーボン短繊維練化学繊維(商品名:SA-7など)、メッキ繊維などがあります。自己放電式除電器の除電性能は繊維の線径が小さいほどよく、また柔軟なほどよく、とくに、高圧回路付近に設置する場合は繊維が抜けないこと、切れないことなどが要求されます。


自己放電式除電器の種類と特徴

ここでは、弊社製造品をはじめとする、自己放電式除電器の種類と特徴をご説明します。

カーボン繊維

線径:7mm  繊維数:1000f/束、3000f/束、6000f/束  固有抵抗:10-3Ω/cm
線径が極めて小さく、電気抵抗も低く、除電性能は最もよい。しかし、せん断応力が弱く、毛羽切れを発生しやすいために高圧回路付近の使用は避けたほうがよいと思われます。

ステンレス繊維 (SUS304、SUS316)

線径:12〜14μm  繊維数:100f/束  固有抵抗:10-5Ω/cm
線径が小さく、電気抵抗が極めて小さく、拡張力が大きいために、除電効果や堅固さは良好ですが、使用中にカールや繊維の絡みつきや折れなどが生じやすい特徴があります。高圧回路付近での使用は、繊維の抜け、切れなどのないように工夫する必要があります。

アクリル繊維+銅 (商品名:サンダーロン)

線径:約15μm  繊維数:80f/束  固有抵抗:101Ω/cm
電気抵抗が高く、線径も若干大きいため除電効果がよくないと思われがちですが、繊維が柔らかく、しかも復元性もよいために、接触方式による除電や、柔らかい紙や薄い紙などに最適です。

PVA繊維+銅+金属処理 (商品名:ダイナ)

線径:約27μm  繊維数:36f/束  固有抵抗:10-3Ω/cm
ポリビニルアルコール系の繊維と銅を結合させ、さらに特殊金属処理をすることにで耐熱性を上げ、カーボン繊維と同等の導電性を持たせて“毛切れ”を改善させたものです。

アクリル+カーボン短繊維混練繊維(商品名:SA-7)

線径:約24μm  繊維数:48f/束  固有抵抗:102〜105Ω/cm
電気抵抗が極めて高いものの、カーボンの短繊維のため、一度に放電を起こさず弱い放電を繰り返すことにより、安全に静電気を取り除きます。繊維は柔らかいうえ熱にも強く、乾熱200℃、湿熱135℃に耐えます。

アモルファス繊維

線径:20μm、50μm  繊維数:15f/束、30f/束、45f/束  固有抵抗:10-4Ω/cm
非結晶合金を繊維状にしたもので、基本組成は「Co-Fe-Cr-B」系です。高強度、高耐蝕性の繊維で、電極の乱れ、カール、枝毛がなく、また毛抜けがなく、高圧回路への障害がないように製作しております

ナイロン繊維 (非除電性でガイド用)

線径:165μm  繊維数:単線  固有抵抗:絶縁体
紙や紙幣の搬送でガイドの役目に使用します。金属やプラスティックの平板によるガイドに比べて、繊維の束によるガイドは搬送物に対してなぞるため、スムースなガイドの役目を果たします。必要とするガイドの強さに応じて繊維の数を選びます。例えばピッチをP=0.8、P=0.4、P=0.4二段重ね、P=0.4三段重ねなどにして使用します。
上記以外にも、多種繊維素材を用意しておりますのでご相談下さい。